両生類の一生

両生類は、卵から普段見かけるカエルやイモリの形になるまでは水中で成長し、体の形が大人と同じようになってから陸に上がって生活できるようになります。ただし、イモリの多くは大人になった後も水の中にいる時間が長く、カエルの中には陸に上がらない種もいます。

両生類は多くの場合、水の中に卵を産みます。卵から泳げるようになるまでを「胚(はい)」、泳げるようになってから大人の形になるまでを「幼生(ようせい)」と呼びます。カエルの場合は幼生の形が料理に使うオタマに似ているので、よく「オタマジャクシ」と呼ばれます。幼生は魚と同じようにエラがあり、水の中で生活しやすい体になっています。

幼生から大人の形になるとき、前足や後足ができたり、エラがなくなったり、体の形が大きく変化します。このことを「変態(へんたい)」と呼びます。変態した後は大人と同じ形をしていますが、まだ尻尾の一部が残っていたり、体の大きさが小さいままです。変態してから大人の大きさになるまでを「幼体(ようたい)」と呼びます。一部のイモリの仲間は変態せずにエラを残したまま水の中で大きくなり、大人になります。