Amphibian University 語録
Amphibian University 語録
両生類を含む生物の呼び方は大きく分けて三種類あります。
和名(わめい):Amphibian Universityでは日本で使われる一般的な呼び名を書いています。これを標準和名といいます。これに対して、地域によって異なる名前で呼ばれる場合もあります。これを地方名と言います。(例: ニホンアマガエル)
英名(えいめい):英語で呼ぶ時の名前です。あまり有名ではない両生類は外国の方に英語で紹介する機会がありません。このため残念なことに英名が付けられていない両生類もいます。(例: Japanese tree frog)
学名(がくめい): 研究や論文に使われる世界共通の呼び名です。ラテン語という言葉で名付けられているので読むのが少し難しいです。アマガエルやアカハライモリなど、日本にしかいない動物でも、ラテン語の学名を持っています。ちなみに、斜体(しゃたい、斜め書き)のアルファベットで書く決まりになっています。両生類だけでなく、動物も植物も、全ての生物が学名を持っています。(例: Dryophytes japonica)
分布(ぶんぷ):その動物が住んでいる地域のことです。生息地(せいそくち)とも言います。Amphibian Universityではわかりやすいように地図に示しています。
固有種(こゆうしゅ):一部の場所にしか住んでいない種のことです。「日本固有種」であれば世界の中で日本にしかいない両生類という意味です。
外来種(がいらいしゅ):元々外国にしかいなかったのに、日本にも生息するようになった種のことです。ペットだったものが逃げたり、外国からの荷物に紛れ込んで運ばれて来たのが原因です。これに対して、日本に元々住んでいた種類を在来種(ざいらいしゅ)と呼びます。
国内外来種(国内移入種):日本の在来種ですが、日本の中でも元々は住んでいなかった場所に、人間の手によって持ち込まれてしまった種のことです。
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人間にも学名があるの?
人間(ヒト)も動物の一種なので、学名を持っています。ヒトの学名はHomo sapience(ホモ サピエンス)です。ちなみに科学の文章では人間のことを、カタカナで「ヒト」と書きます。
固有種の反対はなんていうの?
動物や植物の中には、世界中に広く分布している種もあります。これを汎存種(はんぞんしゅ)、または普遍種(ふへんしゅ)といいます。
身近な汎存種にはクロゴキブリやショウジョウバエ がいます。
外来種はどうして悪者にされるの?国内外来種もいけないの?
その種が新しく住み始めることによって、元々住んでいた動物の住む場所をうばったり、貴重な動物や植物がどんどん食べられてしまうなど、生態系が壊されてしまうかもしれません。これは国内外来種でも同じことです。ペットを野外に逃がすことはやめましょう。